白茶とは
白茶は主に中国の福建省(ふっけんしょう)で生産されているお茶です。 中国茶は製造方法によって六大分類に分けられており、そのうちのひとつが白茶です。 お茶という名前ですが、緑茶と全く加工方法が違い、とても長い時間をかけて作られています。
■名前の由来は?
『白茶』という名前の由来は、茶葉の芽の部分に白い産毛がたくさん生えていることからきています。 白い産毛が生えている茶葉は白毫(パイハオ)と呼ばれていますが、白茶以外に他のお茶にも使われています。 白茶の茶葉の製造過程では、蒸したり炒めたり揉んだりする加工工程がないので、乾燥させた後に、 産毛がそのまま残っており、茶葉自体が白っぽく見えます。 また、他のお茶に比べるとお茶の色も白っぽい色になります。
■製造方法や加工方法は?
製造方法は、茶葉を積んだ後に、放置して水分を飛ばし、しおれさせ発酵を進めます。 発酵させるのは茶葉がもっている酸化酵素による発酵で、人工では行いません。 そのため、発酵には長い時間がかかることになります。 その後火にかけて乾燥させることにより仕上がります。 非常に簡素な製造・加工方法で、緑茶や他のお茶のように茶葉をもむ工程(揉捻じゅうねん)はありません。
白茶は、揉捻の工程が省かれており、他のお茶よりも簡単に作ることができます。 そのため、ほとんどの低級の白茶は「ムレ臭」と言って蒸れた臭いがしますが、 職人の手により最高級に仕上げられたものだけ、臭いがなく、きれいなヒスイ色をしています。
また色を均一にするのも難しく、中には灰色や褐色化した白茶も販売されています。 簡単な製造工程ですが、蒸らし方や火の通し方により仕上がりが微妙に違ってくるので、 職人技が特に必要なお茶になります。
■白茶の歴史
白茶は、プーアル茶や緑茶よりも前から生産されていた記録があり、2,000年前以上からありました。 昔は中国のお茶農家にとっては欠かせないお茶でした。
白茶の茶葉を栽培している農家は、茶葉は収穫するものの、 製造する機械がなかったので、飲みたくても飲むことができませんでした。 その代わり、人の手で作ることができる白茶が飲まれるようになりました。
■白茶の種類
茶葉の種類には主に3つあります。 「白毫銀針(はくごうぎんしん)」「白牡丹(はくぼたん)」「寿眉(じゅび)」です。 最も有名な白茶は「白毫銀針(はくごうぎんしん)」で1880年代から作られるようになったものです。 海外でも人気で、味に奥行きがあり飲みごたえがあるので、稀少になりつつあります。
味を言葉で表すと、上品で花のような香りがし、甘さを感じるお茶です。 製造過程が雑になってしまうと、ここに渋みや臭みが混じってしまうものもあります。 あっさりとしている透明感をもちつつも、わずかに緑茶のような渋みやコクも感じられます。 日本人は緑茶に親しんでいるので、親しみやすい味と言えるでしょう。 さまざまな飲んだ感想を見てみると、渋みがつよい、フルーティーなど意見が分かれています。 茶葉や製造会社によって味が異なるのも白茶の特徴です。
白茶を飲むと綺麗になると言われています。効能としては以下の通りです。
■リラックス効果がある
■夏バテに効く
■ポリフェノールによるアンチエイジング効果
■眠気覚ましの効果がある
■便秘の予防・解消
■脂肪燃焼を促進する
■虫歯予防・口臭予防
■抗ウイルス作用
白茶の美味しい淹れ方
1. 茶壺に沸騰したお湯を入れ温めます。
2. 沸騰したお湯を茶杯に入れて茶杯を温め残った湯を捨てます。
3. 茶壺に茶葉を入れます。目安は150㏄に 対して5g程度です。
4. 90度弱に沸騰させてから少し冷ましたお湯を茶壺に入れ10分蒸らします。
5. 蒸らしてる間に茶杯を温めるために入れておいたお湯を捨てます。
6. 茶葉から若葉の爽やかな香りがし始めたら飲み頃です。
7. お茶の濃さが均等となる様に少しづつ注いでいきます。
【茶海があれば、一度すべて茶海に注いでから茶杯に注ぎます。 茶葉は繰り返し飲むことができますが、3回目以降は蒸らし時間を少し長めにしてください。】
泥染め商品について
中国では昔から風水を信じます、風水には”五行”説があって、いわゆる五行は金、木、水、火、土をさします。
世界の形成また運行は五行から成り立っていると言われています。
金は集めると言う意味、木は生長、水は浸潤、火は破壊、土は融合を意味しています。
また五行にはそれぞれに関連する人の内臓があります。土は世間万物を養うものであり、五行では独特な地位を持ちます。その土を代表する内臓は脾臓になります。脾臓は体の気や血の源であり、五行では例えば、胃が弱い人や貧血の人は、土に関係する黄色い食物を食べたり、泥染めの服を着ることにより、脾臓の健康上の欠点を補足出来ると言われています。
泥染服は化学顔料を一切使わず、希釈した河泥で布を染めます。全て手作業で適切な力加減で擦る必要があり、均一で理想の色になるため30回程度も繰り返し擦る必要があります。また色を固定するために太陽の自然光で乾かすため出来上がる製品には自然な味わい深さがにじみ出ます。泥染めの全行程が手作りで、コントロールできない天気の影響もあり、出来上がるまでには相当の時間が必要になるため、その値打の貴重さが想像できると思います。
■泥染めの特徴
泥染めの衣服は、素材の柔らかさと泥染めの独特な風合いが特徴です。
肌触りが非常に良く、保湿効果もあり、寒い季節には温かく、夏場には涼しく着用することができます。
また泥染めの衣服は、ミネラルや微量元素が肌に直接触れることで、血行促進効果や保湿効果が期待できます。また、泥に含まれる微粒子が汚れを吸着するため、長期間の使用でも美しさを保ち、洗濯の回数も減らすことができます。さらに抗菌作用があるため、臭いや雑菌、カビなどを防ぎ、清潔で健康的な状態を保ちます。 泥染めの衣服は、独特の風合いと美しさがあり、どんなファッションにも合わせやすいので、日常生活にも活躍することができます。
また、手仕事による職人の技が光る泥染めの衣服は、一点一点がユニークで、オリジナリティがあります。そのため、普段のファッションにちょっとしたアクセントを加えることができます。
泥染めの衣服は、自然な素材で作られているため、身体にも環境にも優しく、健康的なファッションを楽しみたい方におすすめです。